2016年7月17日日曜日

十干・十二支について

 現代では、あなたの「えと」は何ですか?と尋ねられたら、普通でしたら「さる」年生まれとか、「ねずみ」年生まれと答えますが、今年2016年だと「さる」年は「さる」年でも、「丙申(ひのえさる)」年と表現するのが本当です。

 昔の通知表や、兵隊の徴兵検査で使われていたり、正式な契約書などで当事者を、甲(こう)とか乙(おつ)と表記されているのを知るぐらいです。

 私達の日常生活では、余り関わりの少なくなった十干(じっかん)と十二支(じゅうにし)ですが、占いを学ぶには、必要とされる知識です。数理運命学では十二支の、四柱推命学では十干と十二支の知識をマスターしておくことが、大切ですので少し触れておきます。

 「干支」と書いて「えと」と読みますが、十干と十二支を組み合わせて、年の他、月も日も時間にも表現するのに用いられています。

 十干は、甲(こう)、乙(おつ)、丙(へい)、丁(てい)、戊(ぼ)、己(き)、庚(こう)、辛(しん)、壬(じん)、癸(き)の10個(音読み)のことを言いますが、訓読みでは、

甲(きのえ・の兄) 乙(きのと・の弟)
丙(ひのえ・の兄) 丁(ひのと・の弟)
戊(つちのえ・の兄) 己(つちのと・の弟)
庚(かのえ・の兄) 辛(かのと・の弟)
壬(みずのえ・の兄) 癸(みずのと・の弟)

となり、陰陽説や五行説が関わっていることが反映されています。

五行説

 全ての自然や世界の成り立ちを、の五つの要素で考える古代中国の思想。
 これら五つの要素の力関係・相生(そうしょう)相剋(そうこく)関係で天地万物が変化・循環する。

陰陽説

 全ての物事を(マイナス・受動的)と(プラス・能動的)の二つに大別して、この相反する二つの気の働きによって、あらゆる事象を説明しようとした古代中国の思想。

例えば
 明・暗  善・悪  表・裏  動・静  天・地  生・滅  寒・暖  創造・破壊  兄・弟  姉・妹・・・

 現代では、年賀状などで大活躍している十二支も又、五行()の各々に分別されます。

寅(とら・陽)
卯(う・陰)
巳(み・陰)
午(うま・陽)
丑(うし・陰)
辰(たつ・陽)
未(ひつじ・陰)
戌(いぬ・陽)
申(さる・陽)
酉(とり・陰)
亥(い・陰)
子(ね・陽)

 又、十二支は時間も表しています。



子(12月) 丑(1月) 寅(2月) 卯(3月)
辰(4月) 巳(5月) 午(6月) 未(7月)
申(8月) 酉(9月) 戌(10月) 亥(11月)

時間

子(pm.11〜am.1) 丑(am.1〜3) 寅(am.3〜5)
卯(am.5〜7) 辰(am.7〜9) 巳(am.9〜11)
午(am.11〜pm.1) 未(pm.1〜3) 申(pm.3〜5)
酉(pm.5〜7) 戌(pm.7〜9) 亥(pm.9〜11)

注意点

 十干と十二支の文字の中で、はよく似ていて紛らわしいし、の字も書きようによってはと間違えやすいと思います。
 いずれにしても、丁寧に書くように心がけたいものです。


 次回は、「十二支の定位置」等について説明を予定しています。

 それでは、本日はここまで。


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